「医療クリニックだから安心」そう思ってはいませんか?
しかし、最近では美容医療サービスの相次ぐ被害が報告されており、国民生活センターから注意喚起が出されています。
中には、医師免許を持たないでレーザー脱毛をおこなう悪質な違法クリニックもあるので気をつけて下さい。
「某クリニック」事件 2015.5.10逮捕
2015年5月10日、医師免許を持っていないにも関わらず医療レーザー脱毛や、入れ墨除去をおこなったとして夫のT容疑者(44) 妻のT容疑者(46) が逮捕されました。
夫であるT容疑者は医師免許を所有していましたが、妻が無資格でレーザー治療をおこなっていたのを黙認していました。
カウンセリングは医師である夫がおこなっていたようですが、施術は資格を持っていない妻がおこなっており、火傷などの被害が後を絶たなかったため事件が発覚したようです。
今回の「某クリニック」事件は、かなり劣悪なもので、医師が不在時にもかかわらず施術をおこなっていた日もあったようです。
医療レーザー脱毛はカウンセリングだけでなく、施術をおこなうのは医師、もしくは看護師でなくてはいけません。
昭和59年11月13日及び昭和63年2月4日に、いわゆる『永久脱毛』行為について、厚生労働省・医事課より 「永久脱毛を業として行った場合は、医師法第17条の医業に該当し、医師以外の者が行えば医師法違反となる」との回答が出されており、 医療機関以外では永久脱毛行為は禁止されています。
引用元: 日本医学脱毛協会
なぜ違法なレーザー脱毛が増え続けているの?
違法なレーザー脱毛が増え続けている理由は、脱毛業界の競争が激化していることが原因だと考えられます。
最近では、日本でも脱毛が常識化しており、それと同時に脱毛サロン・医療クリニックも増えてきました。
価格競争がかなり激しくなったことで、レーザー脱毛でもリーズナブルにおこなえるようになりました。
こうした背景により、今回の某クリニックのほか、医師がカウンセイングをおこなわない、勧誘行為をするなどの違法クリニックが増えてきているのが現状です。
厚生労働省の調べによると医療クリニックの数が、1993年は全国で364院だったのが、2011年には3倍の1068院に増えています。
良い医療脱毛クリニックを見極めるコツ
リスク、施術内容、効果などをすべて医師が説明してくれる
カウンセリングは、必ず医師がおこなわなくてはいけません。しかし、最近ではカウンセラーにより、施術のリスク、施術内容、脱毛効果などが説明されるケースがあるようです。
消費生活センターへの相談事例によると、「契約をするときに医師が対応せず、施術を受ける直前に医師が現れた」など、巧妙な方法を使っていたクリニックもあります。カウンセラーのみの診断であれば、悪質なケースが多いので気をつけましょう。
勧誘行為をしてこない
以前までは脱毛サロンの勧誘行為が問題視されていましたが、最近では医療クリニックでも勧誘行為をしてくるところがあります。
エステサロンであれば、仮に契約をしても後からクーリングオフをおこなえば全額返金してもらえますが、医療クリニックは特定取引法の対象外になるので、一度契約をおこなってしまうと、よほどのことがない限り解約・返金をしてもらうのが難しいです。ようするに、脱毛サロンよりも、医療クリニックの勧誘のほうがタチが悪いのです。