一時期話題になった手作りシュガーワックスは自宅で簡単に、しかも低価格で作れるため学生さんや若い人に、今でも人気の高いムダ毛処理方法ですよね。
手作りのシュガーワックスの効果は市販の脱毛クリームとどう違うのでしょうか。
またシュガーワックスはレモンなしでも作れるのか、はちみつなしとの違いなど、実際に3パターンを作って試してみました。
シュガーワックスの作り方|基本をおさらいしよう
シュガーワックスは肌にのせて剥がすときに一緒に毛を抜くだけの除毛方法です。砂糖、水、レモン汁だけでできるため自宅で簡単におこなうことができます。簡単に作り方と分量を確認しましょう。
手作りシュガーワックスのレシピ
グラニュー糖(上白糖)* | 450g |
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水 | 450ml(グラニュー糖と同じ量または少し多め) |
レモン汁 | 60ml |
砂糖は、上白糖を使うよりグラニュー糖のほうが焦げにくくて作りやすかったです。三温糖などの茶色い砂糖でも作れますが、色の変化がわかりにくいので使用する場合は注意してほうがいいですね。
レモン汁は砂糖を固まりにくくする効果があり、必ず入れる必要があります。はちみつは殺菌効果や美肌効果がある成分が含まれていて入れる人が多いですが、なくても問題なくシュガーワックスを作ることができます。
シュガーワックスの作り方
火にかける前に鍋へすべての材料を入れる
強火で焦げつかないようにかき混ぜ続ける
(プラスチック製のヘラは溶ける可能性があるため注意)
沸騰したら弱火〜中火にして25分ほどかき混ぜ続ける
(砂糖は焦げやすいため火加減に気をつける)
深いアメ色に変わってトロトロしてきたら火を止める
スプーンで少しだけすくって冷水にとり丁度いい固さか確かめる
(水に溶けてしまった場合はもっと煮詰めて、カチカチになってしまった場合は少し水を足してまた火にかける)
固さがよければ火を止めて必ず粗熱をとってから容器に移す
※シュガーワックスをすぐ使う場合は、できたてだと非常に熱いため、手で触ったときに温かいという程度まで冷ましてから使いましょう。
シュガーワックスの使い方
※抜きたい毛は2〜3cmまで伸ばしておきましょう。
- 湯煎で温めてから脱毛したい部位にスパチュラなどで薄く塗る
- 皮膚を伸ばしながらしっかりと密着させる
- しばらくたったあと毛と逆方向へ一気にはがす
- シャワーで洗い流したあとボディローションなどで保湿する
使い終わったシュガーワックスは抜いた毛がついていても、粘着力がなくなるまでは何度か使うことができます。
シュガーワックスを実際に作ってみた
シュガーワックスを作るときにレモンなしでもできるのか、レモンありとなしとの違い、さらにはちみつを入れると煮詰める時間に変化はあるのか、いくつか気になる点を実際に作って調べてみました。
体験者
肌質 | よわい・少し乾燥肌 |
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毛の長さ | 5mm以下 |
パターン1:砂糖+水(レモンなし)
砂糖と水だけで煮詰めた場合、茶色くなってから固まるまでが非常に早いです。
完成したものはどう見てもシュガーワックスではなく普通のべっこう飴でした。
べっこう飴のようになってから、水をもっと多めに入れてもう1度煮詰め直したら成功したかもしれませんが、常温でもカチカチに固まってしまうため、レモン汁は入れたほうがいいですね。
パターン2:砂糖+水+レモン(通常のシュガーワックス)
レモンを入れた場合は砂糖と水のみのときよりはゆっくり色づいていきました。
このパターンのものは量が多くて調整が上手くいできなかったせいで、1度べっこう飴のようになってしまいました。べっこう飴のようなものを手にのせても貼り付かずにベタベタするだけで、実際に火傷したので真似しないでください。
固くなりすぎた場合は水を足してもう1度火にかけてください。柔らかさの確認がしたい場合は、1滴冷水に落として柔らかさを確かめながら作ると上手くいきます。
パターン3:砂糖+水+レモン+はちみつ
はちみつ入りは3パターンの中で1番柔らかさを調節しやすかったです。はちみつ入りのものを腕に貼り付けて、しばらくおいてはがしたところ毛が抜けた、と言いたいところですが、毛が短かったのか1〜2本程度しか抜けませんでした。
はがすときはかなり痛みがあり、はがしたあとはしばらくその部分が赤くなります。肌が弱い人はシュガーワックスを乗せる部分を冷やして、はがした後はたっぷりと保湿しましょう。
すべてのパターンのシュガーワックスを作り終えて…
- 砂糖と水だけのものは肌にくっつくほどの柔らかさだと火傷しますし、それを冷やすとカチカチになってはがれなくなる恐れがあり危険ですのでやめましょう。
- レモンはポッカレモンやサンキストのレモン汁なら、どこのスーパーでも手に入ります。また100均でも買えるほど手軽なものなので、手作りシュガーワックスを作るときには必ず入れてください。
- 量が多いと上手くいかなかったときの調整が難しく、何度か煮詰め直しても上手くいかない場合は半分に分けるととろみを調節しやすいでしょう。ゆっくり弱火で混ぜ続けると上手くいきます。
- 電磁調理器(IH)で作る場合のポイントは、ぶくぶくしたらIHからおろして混ぜて、とろみがついたら冷水に1滴落として固さを確認して、柔らかかったらもう1度加熱して、というようにするとうまく作りやすかったです。
- よく加熱する必要があるため電子レンジで作るのは危険が伴います。耐熱の容器に入れて目を離さず、ぶくぶくしたら混ぜてまた加熱して、という繰り返しのため鍋で作るよりも大変です。
シュガーワックスの効果は毛を抜いて一時的になくすだけ
手作りや市販のシュガーワックスもサロンでのブラジリアンワックスも、永久脱毛ができるわけではありません。
ワックス脱毛は、毛を引っ張って抜いているため肌と毛穴に多大なダメージを与えてしまいますし、肌や毛穴へのダメージは肌荒れや黒ずみなどの肌トラブルの原因にもなります。実際に試したところしばらく赤みがひかず、夜には赤いブツブツができてしまいました。
シュガーワックスは手作りで料金も安く自宅でできるというメリットはありますが、その分デメリットが多いのであまりおすすめできない脱毛方法です。
料金はかかりますが持続性があり肌に優しいという面では脱毛サロンに通うほうがいいですし、早い効果を求める場合には医療レーザーで一気に毛根細胞を破壊したほうが肌へのダメージが少ないです。
シュガーワックスは一時的に毛をなくしたいという場合は手軽にできますが、肌のことを考えるなら医療レーザーや光脱毛を検討されてみてはいかがでしょうか。
シュガーワックスはどのくらい痛い?
シュガーワックスは、ワックス剤にムダ毛を巻き込んで抜くという方法なので、剥がすときに強い痛みを生じます。
どのくらいの痛みかと言うと、「ガムテープを肌に貼り付けて剥がしたような痛み」なら、イメージしやすいのではないでしょうか。
痛みには個人差があり、中にはあまり痛みを感じない人もいますし、非常に強い痛みを感じる人もいます。
ただ、痛いと感じる人のほうが多いようなので、シュガーワックスを使用するときは痛みがあることを覚悟しておきましょう。
シュガーワックスは手作りか?それとも市販か?
シュガーワックスは家にあるもので簡単に作ることができますが、市販されているものもあります。自宅で作るシュガーワックスは、市販されているものと一体どんな違いがあるのでしょうか。
市販のシュガーワックスは保湿成分や美肌成分が含まれている
シュガーワックスは砂糖、水、レモン汁があれば簡単に作れますが、市販の商品はそれに加えて様々な成分を配合しているため肌に優しい作りです。
除毛効果や持続性に違いはなく、しっかりと化粧水などで保湿やスキンケアができるという人なら、手作りのシュガーワックスを使っても問題ありません。肌が弱いという人は市販のシュガーワックスを使いましょう。
シュガーワックスの効果は一時的に毛を抜くだけで永久生がない
シュガーワックスを使用して毛を抜いたあとは、手作りも市販のものもそれぞれ2週間ほどで元どおり毛が生えそろいます。シュガーワックスは毛抜きを一気におこなうようなもので、永久脱毛効果もだんだん生えてこなくなる効果もありません。
脱毛テープより粘着力が弱くて食べ物でできている分は危険性が低いですが、肌を傷つける行為に変わりはないため肌荒れや埋没毛ができる可能性が高いです。
サロンに行けば安心?ブラジリアンワックスはリスクがある
ブラジリアンワックスのサロンで除毛をおこなうと怖さは軽減されますが、やはりリスクと隣り合わせだということを頭に入れておく必要があります。
粘着力が強くてはがすときに手作りのシュガーワックスよりも皮膚を傷つけてしまいます。詳しくは「ブラジリアンワックスの効果は?身体への影響とリスク」を合わせてご覧ください。